Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
氷雲の形成には,水滴を集め凍結させる「氷晶核(氷核活性をもつ粒子)」が欠かせないが,実大気で機能する核は不明であり,気候変動予測での不確定因子となる。近年,大気粒子から氷核活性をもつ微生物が分離培養され,注目が集まる,しかし,環境中の99%以上の微生物は培養できないため,既報の微生物株の実大気での雲形成への関与は不確かであり,培養を経ず,大気粒子の全DNA配列(環境メタゲノム)をもとに氷核活性機能を調べても,90%の機能遺伝子は未知のままで解析できていない。そこで,環境メタゲノムの未知遺伝子を遺伝子組換え技術でタンパクとして発現させ,大気微生物群の全体を対象として氷核活性機能を探索する。