Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
我々はこれまで、薬物を封入したマイクロディスクを好中球に付着させる手法を用いて、新たな細胞DDS技術開発を推進してきた。この好中球DDS技術は、脳梗塞モデルにおいてその有効性を示したが、本システムでは核酸医薬の送達は困難であると考えられる。核酸医薬の送達には脂質ナノ粒子LNPが汎用されるが、免疫細胞による貪食を受けるため、その標的部位への送達効率が低いといった問題点がある。そこで我々は、好中球遊走に依存して分泌されるMDEVsというEVに着目した。本研究では、LNPとMDEVsを利用した好中球核酸DDS研究を展開し、新たなDDS細胞医薬品開発の基盤を構築する。