Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
慢性炎症反応は、臓器損傷、自己免疫疾患、腫瘍増殖など様々な重篤疾患の原因となっており、薬物治療による克服が求められている。マクロファージや樹状細胞等の貪食細胞によるアポトーシス細胞のクリアランスは、細胞膜外葉に露出したホスファチジルセリン(PS)を受容体で認識し貪食することによるが、近年、貪食細胞によるPSの認識は、抗炎症や免疫抑制機能をもたらすことが明らかとなってきた。そこで本研究では、貪食細胞の抗炎症機能等を増強するPS搭載ナノ粒子を開発し、慢性炎症性疾患に対する治療応用戦略の創出に向けた技術基盤を構築する。