Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
本研究はハイデッガーの歴史性概念の内容を確定し、そのうえで現代形而上学および現代倫理学の文脈をふまえてハイデッガーの自己と共同体の理論の基礎を構築する。課題1:「歴史性」の概念の内実をハイデッガー『存在と時間』(1927年)のテクストを厳密に解釈することによって確定する。課題2:(1)で確定された「歴史性」概念を、D・パーフィット(形而上学)やCh・コースガード(倫理学)らによる英語圏の現代哲学の文脈のなかで展開する。