Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
江戸時代以前の日本において朝廷周辺の学術を主導した博士家、特に日本人の知識基盤とも言うべき経書(『論語』など儒教経典)に関する学問を専門とした清原家で行われた家学の伝統とその広がりとについて考究することを目的とする。本研究では、日本文化史・学問史上に大きな足跡や名声を残すものの伝記の明らかでない清原教隆(1199-1265)や清原宣賢(1475-1550)といった人物の生涯に関する考察と、資料の校勘(複数の伝本を見比べて行う研究)とを二本の柱とし、清原家をはじめとする各博士家における学問の実態を把握するための研究基盤の構築、提供を目指す。