Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
本研究は、サンガラッキタの著書『簡理修辞論』(以下、『簡理』)、『ヴットーダヤ』(以下、『韻律論』)、『サンバンダ・チンター』(以下、『統語論』)を対象に、サンスクリット語のテキストに記されているバラモン教/ヒンドゥー教の知的文化(以下、「インド伝統学術文化」)が反映されているか分析し、上座部仏教教団がどのようにインド伝統学術文化を取捨選択し、保持してきたのかを解明する。本研究では、『簡理』とサンスクリット修辞学書『美文詩の鏡』(以下、『鏡』)及び両テキストの註釈書を比較、『韻律論』とサンスクリット韻律論書『韻律の宝の心』(以下、『心の宝』)及び両テキストの註釈書を比較を行う。