Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
本研究の目的は、18世紀から19世紀前半にかけてのアジア海上貿易の発展・変容を、世界史的変革期「革命の時代(The Age of Revolutions)」に位置づけたうえで、インド・トルコから東南アジア地域までを結ぶアヘンの商品連鎖と貿易決済の観点から分析することである。この目的のため、インドネシアやインド、オランダ、イギリス、アメリカに残された未刊行史料を活用し、マルチ・アーカイブスの手法をとる。期待される成果は、中国・インド・イギリス間のアヘン貿易と国際貿易決済の形成という通説的なナラティブを踏まえたうえで、東南アジアやアメリカ、トルコなども含んだ連関の図式を得ることである。