Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
現在、世界各地における社会問題の一つである人と野生動物の軋轢について、本研究では、ガーナで深刻化しているサルによる農作物被害の軽減に向け、住民主体の持続的な被害対策を確立することを目的とした。本研究は、従来の社会学的手法に加え、生態学的手法を用いて群れ毎の生息状況や行動パターン、加害群同士の優劣関係を把握し、動物の視点から農作物利用を促す要因やメカニズムを解明する。それらの結果をもとに、対象群の行動特性を利用した被害対策を考案し、住民と共同して実施する。そして、対策による被害軽減効果や持続性について検証し、地域住民にとって持続可能的な野生動物管理モデルとして地域への適合性を実証する。