Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
本研究は,効率的な地方行財政の実現に向けて,マルチスケールで存在する地域特性が,歳出(公共サービス)にもたらす影響を解明する地理学的研究である.人文地理学や地方財政論などの既存研究では十分に明らかにされてこなかった,マルチスケールで存在する地域特性の歳出(公共サービス)への影響を,市町村単位では集計されない地域指標も変数に利用できるマルチスケール地理的加重回帰分析を用いて解明する.証拠に基づく政策立案(EBPM)の機運が高まる自治体運営の現場にて,市町村や地域のアクターが自らの地域特性と,公共サービスの不足や過剰な状態が生じる要因を適切に認識し,より効率的な行財政運営に取り組むことに貢献する.