Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
公共サービスの提供への人工知能(AI)の導入で懸念されている点は、現場の第一線職員が持つ社会的偏見や、民営化・民間委託による業務の効率化に伴うサービスの質の低下といったこれまでの行政活動で指摘されてきた問題点と重なる。本研究は、日本とイギリスの児童虐待対応の変化を理論的・実証的に比較分析することで、人々の権利・利益に大きく影響する対人公共サービスの提供を巡る各国の文脈上に児童虐待の「リスク」の判定を支援するAIの導入を位置づけ、その特有の影響を探ることを目的とする。