Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
民主主義国家の政策形成過程における専門家影響力が拡大している。専門家の参画は、選挙を通じた有権者による政府への責任追及を困難にするという意図せざる効果を生じていることが指摘されつつあるものの、その理由については専門家が有権者の政策評価に影響を与えた結果とする説明と、有権者が政策責任を政府ではなく専門家に帰責した結果とする説明が併存し、実証的に検証されてこなかった。本研究は、業績評価投票研究の枠組みに基づき、専門家の参画が政府への責任追及を困難にする理由を解明することを目指す。