Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
時代の流れとともに、女性差別の問題は先進国の中では軽減されつつあるように一見思えるが、依然として性別による賃金格差は存在し続けている。この格差は世界的にも問題視されており、なぜそれが解消されないのか、その根底にある要因は何かといった課題に対して労働経済学をはじめとする経済学分野では近年様々な証拠が蓄積されつつある。一方、 会計ファイナンス分野では、賃金格差の問題は手付かずのまま放置され、性別による所得格差が株式市場に与える影響は何一つ明らかとされていない。本研究の目的は、我が国の法改正に伴う、企業の男女賃金格差情報開示義務化を利用し、男女賃金格差が株式価値に与える影響を明らかにすることにある。