Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
本研究は、平和主義を基調とする戦後日本において、防衛産業を中心とした軍事技術開発の実態がどのようなものであったかを明らかにし、軍事技術開発がいかなる思想・信念と結びついてきたかを解明することに取り組む。本研究では、防衛産業による軍事技術開発がいかに実施されてきたか、民間企業がなぜ防衛事業を推進してきたか、そのような企業の論理がいかに社会へ展開していったかに着目し、関連資料の分析を行う。これらの分析を通じて、平和主義の下で成立してきた戦後日本の軍事技術開発体制を「平和主義的産軍連携」として定義し、その構築過程と特質を解明することで、現代日本における軍事と社会の関係を考究する。