Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
吃音はからかいの標的になりやすく、そのことに悩む子どもは多い。しかし、誰にも相談せず、自力で解決しようとし、からかいが深刻化するケースもある。からかいの予防のためには吃音児自身が周囲からの手助けを得ながら、自らの吃音を開示し、クラスメート等へ配慮を依頼することが重要となる。しかし、吃音の開示に関する従来の研究は成人を対象としており、小学生を対象としたものは無い。また、吃音の開示には多くの利点があるにも関わらず、開示に否定的な子どもは少なくない。以上をふまえ、本研究では、吃音のある小学生の自己開示の実態を明らかにし、その上で、自己開示の促進要因と抑制要因について検討することを目的とした。