Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
必要な情報を一時的に保持しつつ操作する認知機能であるワーキングメモリの働きには、不要な情報を抑制したり、必要な情報に切り替えたりする注意の制御が重要であり、注意とワーキングメモリは密に相互作用することが知られている。聴覚障害児は、その双方に障害特性が見られることが先行研究から明らかにされているが、認知制御とワーキングメモリの関連については整理されていない。本研究では、行動指標と生理指標(反応時間)を用いて、聴覚障害児のワーキングメモリにおける認知制御を包括的に検討し、聴覚障害教育の課題である学習や社会情動スキルを支える認知制御とワーキングメモリの関連について解明することを目指す。