Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
従来、産業ストレス研究領域では、過大負荷が労働者に与える悪影響(バーンアウト、ワーカホリズム)に焦点が当てられ、過小負荷がもたらす「仕事における退屈」は軽視されてきた。しかし、近年働き方改革の一環として推進されてきた短時間勤務やワークシェアリングは、過重労働を軽減させることが期待できる一方、退屈に悩まされる労働者を増加させることが懸念される。また、急速に進んだテレワークは、管理不足を招きやすく、過大・過小の両問題を引き起こしかねない。本研究では、退屈の危険性が高まる昨今の労働環境において、退屈の変化を測定する縦断的な量的調査と質的調査を通じて、退屈の予防・低減に貢献する要因を解明する。