Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
日本の犯罪捜査機関が使用する隠匿情報検査(CIT)の指標は自律神経系の生理反応であり,さらに新たな指標として中枢神経系の生理反応による研究も行われている。しかしながら,新型コロナウイルスの影響によって生理指標を用いた検査の施行が難しくなり,より勘弁な検査法が求められた。そこで本研究は反応時間(RT)に注目した。RTの測定には検査者と被検者の接触を必ずしも必要とせず,またその手順も簡便である。本研究では,犯罪知識を有する被検者のRT-CITにおける裁決項目に対する反応遅延についての心理的メカニズムの解明,及びRT-CITの判定基準の確立を試みる。