Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
本研究では、近年確立された2つの強的秩序状態、強トロイダル秩序: 磁気双極子の環状配列を秩序とする状態、強カイラル秩序: 結晶構造的カイラリティを秩序とする状態、に着目する。これらの秩序はそれぞれ、光の吸収の大きさが進行方向に応じて変化する方向二色性、左右円偏光に対し、吸収の大きさが異なる円二色性を発現する。これらの光学現象は従来、秩序を観測するプローブとして用いられてきた。本研究では、光照射によって秩序を制御する、外場としての機能の実証を目指す。本研究は、これまで主に強磁性体、強誘電体に限られてきた光の秩序に対する外場としての機能を拡張し、光と物質中の秩序の間の新たな学理の構築を行う。