Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
重力崩壊型超新星は、大質量星の重力崩壊により発生した衝撃波が星の表面に到達して爆発するという天体現象である。爆発時に高温・高密度状態が生成されるため、重力崩壊型超新星の研究は、天文・宇宙物理学のみならず素粒子・原子核物理など幅広い分野に貢献する可能性がある。しかしながら、その爆発メカニズムは完全に解明されてはいない。ニュートリノ輻射輸送に近似法を用いた計算が多数行われているが、その近似の妥当性が明らかにされていない。本研究では、ボルツマン方程式でニュートリノ輻射輸送を第一原理的に解く重力崩壊型超新星の一般相対論的空間三次元計算を行い、爆発初期の流体ダイナミクスとニュートリノ輻射場を解析する。