Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
本研究では火山噴火のアナロジーとして,間欠泉現象に着目する.間欠泉の噴出間隔は必ずしも一定ではなく,多様にモードが変化する場合があり,その支配メカニズムは未だ理解されていない.本研究では,熱水の上昇経路の形状変化が噴出間隔の多様なモード変化を引き起こすと仮説を立て,ガラス管とフラスコを用いた間欠泉の再現実験を実施する.実験では上昇経路であるガラス管を一部閉塞させ,噴出間隔の変化やそれに伴う温度や圧力,そして流動状態の変化を詳細に調べる.さらに,実験で観察された物理過程を再現する数理モデルを構築し,数理解析から上昇経路の形状と噴出間隔の多様性との関係の背景にある力学系の性質を明らかにする.