Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
本研究は、細胞膜の主要構成分子であるテルペノイドが生み出す細胞膜の機能的・構造的多様性と、その進化史の解明を目標としている。テルペノイドはその多彩な化学構造と機能により生命の中枢活動に広く参加しており、生命の進化と深く関わっている。本研究では、異なるテルペノイド組成の細胞膜を人工的に合成し、テルペノイドと他の脂質分子・タンパク質との相互作用を解析することで、テルペノイドによって誘導される細胞膜の様々な機能性を包括的に評価する理論を構築する。本研究は、細胞型生命の進化についての根源的な理解をもたらすと同時に、生体に限定されない多様な膜構造を実現することで次世代の分子工学分野の発展にも寄与する。