Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
流体の時空間的に乱れたふるまいである乱流の小スケールに存在する統計的普遍性は,大から小スケールへエネルギが伝達される過程で流れのマクロな特徴が「忘れられ」て発現するとされる.しかし,エネルギ伝達の物理機構はいまだ明確でなく,したがって情報がどのように小スケールで忘れられるのかも理解されていない.本研究では,情報理論を用いて乱流中の情報の輸送を解析し,乱流の「忘れっぽさ」の背後にある物理機構を明らかにすることを目指す.