Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
本申請課題は、施工の段階で再振動によりコンクリートを締め固めることでDEF(遅延エトリンガイト生成)の発現を抑制できるかどうか調べ、DEFに対して再振動の効果がみられた場合には化学的・物理的にそのメカニズムの解明を検討するものである。DEFの生起条件は、①過剰な硫酸塩、②高温履歴、③十分な水分供給の3つの要素が重なった状況とされる。そのため、従来、DEFにはコンクリートに用いる材料の選定や養生温度の管理で対策を講じるという考え方が一般的であった。一方、本申請課題のように、コンクリートの締固め条件といった施工の観点からDEFの予防についてアプローチした研究は前例にない。