Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
本研究の目的は、3Dスキャン技術を建築設計プロセスに統合することで、木材の自然な形状や特性を活かし、より正確で効率的な設計手法を確立することである。この手法は、近年、建築設計における精密な3D計測技術が発展している中で、木材の複雑な形状や細部を精密にデジタル上で簡単に再現可能になったことに着目している。従来、不定形な木材を建材として使用するには二次的な加工や木工機器が必要だったが、3Dスキャン技術を用いて不定形な木材をそのまま設計上扱うことができれば、建材として利用するに至るまでの木材のサプライチェーンを簡素化し、個別の木材の特徴に合わせた適材適所の利用が可能となる。