Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
宮城県北部に位置する大崎耕土の屋敷林「居久根(いぐね)」は冬季の強風から住宅を守りながら、特徴的な農村景観を形成している。本研究では、大崎耕土の集落を対象に、居久根による集落全体の防風メカニズムを解明し、居久根の集落を守る公共財としての防風的価値の再認識を行う。この研究課題を達成するために、①移動観測により実集落の風速を面的に取得し、②精緻な再現解析により集落の居久根による防風効果の定量化を行い、③二次元解析により防風メカニズムを解明し、④二次元解析から居久根による集落および周辺への防風的価値を明示し、居久根の所有者が防風的価値を認識できる仕組みを構築する。