Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
木質部材は建築物で多く使用されるが可燃物であるため火災安全上の問題が存在する。安全な建築物を作るためには、木質部材の火災時の挙動を明確に把握する必要がある。加熱を受ける木質部材の表面は炭化層が発生する。炭化層は熱伝導率が低いため木材を保護する作用があるが、加熱し続けると炭化層表面に亀裂が発生する。外部からの熱と酸素は亀裂を経由して部材内部に進入できるため、表面亀裂は木材の火災時の挙動を大きく影響する。本研究は上記の背景を基に、火災時の木質部材の挙動を予測する数値計算モデルを作成する。モデルは部材が発生する亀裂と収縮を考慮し、そして火災時の熱・物質移動、熱分解、炭化層の燃焼などの現象も考慮する。