Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
わずかな圧力差で多量のガス分子を回収可能な「ゲート型吸着挙動」を示す材料として、構造柔軟性を有する金属有機構造体(MOFs)が報告されている。一方で、研究代表者が合成した無機多孔質材料の1種であるゼオライトにおいても、MOFsと比較して構造がリジッドであるにもかかわらず、ゲート型の特異なCO2吸着挙動を発現した。このゲート型吸着挙動を示したゼオライトを産業分野へ利用するためには、そのガス吸着機構の解明は必須である。本研究では、ゼオライトが示したゲート型CO2吸着挙動の詳細なメカニズムの解明に向けて、ゼオライト骨格内部と吸着物質との関係性を明らかにしながらゲート型吸着挙動の発現条件を見出す。