Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
次世代の有機発光デバイスである電気化学発光セルを実用化するためには、応答速度や素子寿命を向上させる必要がある。しかし、発光に寄与するイオンと電子の挙動が複雑であり、デバイス特性を改善する根拠となる微視的な駆動原理は未解明という課題がある。そこで本研究では、電圧印加によって駆動するセル内部の電位分布変化を直接観察することで、駆動原理の解明とデバイス作製指針の確立を目的とする。本研究では、透過電子顕微鏡を用いた電位計測技術である電子線ホログラフィーと機械学習を融合し、高い時/空間分解能を有するダメージレスな電位計測を行う。そして、この計測によって得られた作製指針を基にデバイス特性の向上を目指す。