Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
本邦では変形性股関節症の原因の約8割を股関節形成不全(Hip Dysplasia; HD)が占めており、骨頭被覆減少による関節不安定性・異常な関節応力集中が病態の主座である。10~40代の若年患者に対して行われる寛骨臼移動術(Transposition Osteotomy of the Acetabulum; TOA)はHDに対する関節温存手術の中で主要な役割を担っており、良好な中期成績の報告は多い一方で、術後30年の長期成績では関節温存率29%との報告もあり、将来的に人工股関節全置換術による再手術を回避できない人は多い。そのため、より優れたTOAを確立することは喫緊の課題である。