Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
健康寿命の延伸を目指す上で、アルツハイマー病 (AD) への対応は重要な課題である。近年、口腔の健康が AD の発症に関連することが報告され、その応用に注目が集まっている。申請者は医療データ解析から、咬合異常により AD の発症リスクが高まることを発見した。しかし、その基礎的なメカニズムの検証には至っていない。本研究では、「咬合異常により口腔内の力学環境が変化する」との発想のもと、細胞レベルでメカニズム検証に取り組むための力学実験系の構築を目指す。具体的には、咬合異常時の口腔内力学環境の変化を数値シミュレーションにより定量化し、その結果に基づいた歯根膜細胞への力学刺激装置の開発に取り組む。