Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
本研究では、申請者は製薬企業で培った創薬化学を基盤として、核医学治療の本質的な課題である正常組織への傷害を最小限にするため、生体分布の時空間制御を 鍵としたがん治療を実現する。すなわち、①短寿命α線核種アスタチン(211At)を標識した分子は細胞殺傷時間が短く、②糖鎖修飾アルブミンに担持させて組織選択的な高速送達を行う。続いて③がん線維芽細胞表面の酵素との親和性でがん細胞表面へ集積させ、④その酵素自身のペプチダーゼ活性でAt標識アミノ酸のみを切り離してがん細胞特異的なトランスポーターを経由して細胞内輸送させる。①-④の機能集約分子を創製する。