Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
本研究では、ハイエントロピーペロブスカイト酸化物ナノ粒子触媒の開発を通じて、高難度選択酸化反応を実現する。ハイエントロピー酸化物では多種類の元素がエンタルピー的に最安定ではない一つの結晶相を形成するため、格子欠陥、結合長変化、混合原子価などの構造および電子的な歪みが発現する。これらの歪みをC-H結合の切断や酸素原子移動反応の活性点とすることで、メタン酸化やアルケンのエポキシ化など高難度選択酸化触媒へと展開する。さらに反応機構解析や触媒分析によって、ハイエントロピー酸化物の構造および電子的特性と触媒活性の相関を明らかにする。