Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
生体中金属元素と生命現象の関係を解明するメタロミクス研究においては、単一細胞・単一組織レベルの微小試料から、元素の濃度や同位体比の情報を空間的に取得(マッピング)できる固体直接分析法の開発が不可欠である。これまでに申請者はレーザーアブレーション-誘導結合プラズマ質量分析法(LA-ICP-MS)に安定同位体希釈法(ID)を組み合わせた定量マッピング分析法を開発してきたが、同位体比分析や干渉除去に課題があった。本研究では、罰則項付き非対称最小二乗法(ALS)による信号分離とカスケード型干渉分離を申請者の手法に融合させ、元素濃度と同位体比の同時マッピング分析法の確立を目指す。