Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
ウマにおける術後下痢症は、手術後に頻発する合併症だが、その発症要因は詳細には解明されていない。以前の研究で、申請者はウマ下部消化管内でコリスミ酸を前駆体とする炎症および抗炎症物質の多寡が、術後下痢症の発症を左右している可能性を見出した。両代謝物は細菌により生合成されるため、コリスミ酸代謝に関与する腸内細菌メンバーを制御することは、術後下痢症の発症予防につながると考えられる。本研究では、細菌の嫌気培養手法と遺伝子解析技術を併用し、ウマ下部消化管内のコリスミ酸利用、その下流代謝に関わる細菌の特定を目指す。