Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
本研究では、イネ低メタン化遺伝子リソースの開発に向け、イネ冠根直径の制御機構解明を通じた低メタン型根系の作出を目的とする。冠根直径が連続的に変化するOsWOX10改変系統を材料に、X線CTによる冠根形成パターンの3次元解析を行い、冠根直径が冠根伸長角度に及ぼす影響を評価する。同系統でRNA-seq解析を行い、冠根直径制御遺伝子を探索する。変異体ライブラリから得られた候補遺伝子の突然変異体を選抜し、根箱・ピンボード法による根系分布の解析、二次元酸素オプトードによる土壌酸化の定量を行う。以上より、冠根直径の遺伝的改変により、深根性および土壌酸化能を向上させた低メタン型根系のプロトタイプ作出を目指す。