Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
木質細胞の集合体である木材は、塑性変形を利用した細胞群の再配置で自在な成形体に加工できる。しかし、天然の木材においては、構成成分の一つであるリグニンが細胞同士を強固に接着しており、塑性変形の妨げとなる。本研究では、木質細胞同士の界面である細胞間層のリグニンを選択的に除去あるいは改質する化学処理を確立し、木材の塑性加工性を向上させることを目的とする。この際、木材の意匠性を著しく損なうことのないよう、色調変化も加味しながら化学処理の最適化を目指す。