Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
多包条虫や単包条虫、肝蛭をはじめとして寄生蠕虫はヒトや家畜に感染して、世界規模で健康的、経済的被害をもたらしている。これら寄生蠕虫の感染メカニズムを解明し、予防治療法開発へと繋げるためには様々なフェノタイプを持つ”株”を用いた比較研究が有益である。一方、寄生虫株の維持には複数種の動物の長期間かつ継続的な感染が必要であり、そのコストや労力のために実際には多くの株の維持が中止され、貴重なバイオリソースの損失が生じている。本研究では多包条虫をモデル蠕虫に、新規アプローチとして全能性胚細胞に着目し、その凍結保存によって寄生蠕虫の持続利用可能な保存法確立を目指す。