Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
ヒトの抗体発現は様々な病気に対する獲得免疫として重要である。抗体発現の多様性を示すレパトアは個人で異なり、それがワクチン反応、感染や自己免疫疾患のかかりやすさおよび予後を規定していることが考えられるが、個人のレパトアを規定する詳細なメカニズムは分かっていない。本研究は、染色体工学技術により、異なるヒト抗体重鎖遺伝子の多型を持つマウスを作製することで、レパトアの個人差のメカニズムを解明することを目的としている。これにより、多型のレパトア発現への影響および特定のレパトアにおける感染に対する免疫誘導の指向性を明らかにすれば、個人対応型のワクチンのデザイン最適化などに寄与することが考えられる。