Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
近年、毛細血管の周細胞(PC)の一部は、間葉系幹細胞(MSC)様の分化能を持つことが報告され、同細胞を標的とした再生医療や抗老化(健康維持)治療法への応用の期待が高まっている。しかし、生体組織内でのMSC様PCの存在には疑義もあり、「MSCが組織内の何処にどのように保持されているか」という本質的な問題は未だ解決されていない。今回我々の研究室では、PC化と並行してMSC能を獲得する『新規PC幹細胞』の存在を確認することに成功した。本研究では、この新規PC幹細胞の分化運命を決める仕組み(=プライミング現象)と、その分子メカニズムを明らかにする。