Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
動物の求愛に関わる形質や行動は、驚くほど多様である。この多様さの進化には受け手の好みが深く関わるが、その好みがどのような認知基盤に基づいて創出されるのかは明らかになっていない。本研究では、げっ歯類の求愛発声を対象に二つの研究を実施し、好みを創出する認知基盤を特定する(研究1、研究2)。また、他の動物種における求愛研究をもとに、求愛形質・行動と好みの認知基盤の関係を明らかにし、求愛と好みの進化の一般理論を提唱する(研究3)。本研究の成果は、これまで種特異的だと考えられてきた求愛形質・行動の種間比較を可能とし、求愛の多様さを生み出した進化の道筋の解明へとつながるだろう。