Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
雪氷環境に適応した単細胞性藻類 (氷雪藻) は、融雪期に雪氷中で大繁殖し、微生物や微小動物の餌となることで雪氷中の食物連鎖を支えている。氷雪藻が生息できる雪氷環境は地球温暖化などの影響で減少傾向にあるが、氷雪藻の多様性を保全する上で重要な基盤情報である、種の実体や種ごとの分布域については不明な点が多い。本研究では、申請者が確立した分類手法を国内外の氷雪藻の未同定培養株と野外サンプル中の休眠胞子に適用し、氷雪藻の種を全世界的に解明する。次に、識別した種のDNAデータを世界各地の雪サンプル中のDNAデータと照合することで、それぞれの種の分布域を明らかにする。