Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
筋萎縮性側索硬化症(ALS)やシャルコー・マリー・トゥース病(CMT)では運動ニューロンが選択的に傷害されるが、その分子機序は不明である。イノシトール三リン酸受容体3型(IP3R3)は小胞体・ミトコンドリア接触面に局在する小胞体Ca2+チャネルであり、運動ニューロン特異的な発現とCMTの原因遺伝子であることが近年明らかとなった。小胞体からの適切なCa2+輸送はミトコンドリア機能維持に必要なため、IP3R3の異常はミトコンドリア機能低下を介し運動ニューロンを傷害する可能性がある。そこで本研究では、主にミトコンドリア異常に着目しIP3R3異常化による運動ニューロン選択的な傷害メカニズムを解明する。