Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
抗体医薬品の特徴として、免疫原性を有することから抗薬物抗体が産生され、血中薬物濃度の低下につながることが知られているが、抗薬物抗体の産生機序や機能特性に関する基礎的情報は不足している。また抗体医薬品の生体内構造変化が報告されつつあり、高次構造の変化が免疫原性を惹起する可能性が考えられる。本研究計画では、ligand binding assay によるエピトープ探索のみにとどまらず、質量分析による生体内薬物の構造分析等を統合的に活用し、抗体医薬品の免疫原性に寄与する要因を評価することを目的とする。本研究成果は抗体医薬品の創薬段階における免疫原性の回避につながる、薬物動態学上重要な知見を提供する。