Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
本邦における心筋梗塞の死亡数は年間4万人以上であり、2030年の心不全患者数は約130万人に到達すると見込まれている。そのため心筋梗塞・心不全の予後改善をもたらす画期的治療法が求められている。心房性ナトリウム利尿ペプチド (Atrial Natriuretic Peptide: ANP) は急性心不全治療薬として臨床応用されているが、中枢におけるANP受容体の病態生理学的意義には不明な点が多い。本研究の目的は、脳心連関の観点から、脳内ANPシグナルの活性化によって心筋梗塞・慢性心不全モデル動物の病態が改善するか否かを検討し、心筋梗塞・心不全の治療法開発につなげることである。