Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
B. henselaeによる感染症は多彩な病態を示している。本菌はヒトに感染すると血管内皮細胞に侵入し、細胞増殖を促進させるという特性をもつ。最近、この特性が分離株によって異なることを見出した。しかし、菌株間でみられるこの特性の違いが何に起因するのか不明であり、本症の多彩な病態とどのように関連するのかも明らかでない。そこで、本研究では、上述した異なる特性を示すB. henselaeの菌株を複数用いて、血管内皮細胞に対する増殖促進能の違いを生じさせる因子を決定する。さらに、標的細胞に対する感染性や細胞内増殖への寄与を調べ、菌株間で異なる特性が病原性や病態形成にどのように関連するのか明確にする。