Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
肺癌は死因の第1位であり、全身麻酔下での外科的切除が治療の第一選択である。しかし、術中の麻酔薬が術後転移など患者予後へ影響する可能性が示唆されている。癌再発予測マーカーとして、癌組織内アンギオテンシン転換酵素2 (ACE2)と低酸素誘導因子(HIF1α)が知られているが、2因子間の相互作用、麻酔薬投与後のACE2発現変化は未解明である。本研究では、「麻酔薬投与後のACE2 系の変化が肺癌細胞生理の変化を誘発する」と仮定し、麻酔薬投与による腫瘍予後への影響を解明する。本研究において、ACE2 およびHIF1α制御系が解明されれば、新たな癌治療法に繋がりうる。