Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
IgA腎症治療の主流であるステロイド治療のエビデンスは限定的で、その腎予後は依然として厳しい。治療機序が解明されれば患者QOLと医療経済に大きな利益をもたらす。研究代表者らはこれまでに、末梢血白血球と腎炎の関連に注目して解析を進め、通常の凍結保存法では失われる細胞集団のRNAなどの生体内の情報を保持したまま任意の時期に解析することを可能にする独自の細胞保存技術を開発した。本研究では、研究代表者らが有する世界最大規模の腎生検検体および血液・尿検体を用いて、IgA腎症に対するステロイド投与方法の違いがもたらす免疫学的応答の差異の解明、さらにはIgA腎症の治療選択指標の開発を目指す。