Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
術後せん妄は通常5人に1人、高リスク群2人に1人と高頻度だが、せん妄見落とし率が60-70%もあり、近年は早期発見早期治療からリスク除去の予防対策へ移行している。申請者の実施した後方視研究でリスク因子である術前のGABAA受容体作動薬(GRA)から非GRAへの切替が術後せん妄リスクを大幅に低減(GRA継続群40%、GRA切替群11.1%、p=0.034、d=0.54)できる可能性を示した。本研究の目的は、GRAから非GRAへの切替の有効性と実際の切替成功割合に基づく候補者数から実施可能性を単アーム前向き観察研究で評価し、多施設共同ランダム化比較試験のプロトコール作成を行うことである。