Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、主として長期の喫煙曝露に起因し、気流制限を呈する呼吸器疾患で、多彩な臨床像を認める。COPD発症前の段階であるpre-COPDにおいても肺実質は病理組織学的に構造破壊を呈し、発症の起点となる重要な病態であると考えられる。本研究では、ヒト肺を用いて喫煙による早期の肺実質障害を病理組織学的に評価し、それを反映する指標を生理学、画像診断・解析学的に解明する。得られた結果を健診コホートに応用し、pre-COPDの有病率やCOPD発症のリスクを評価し、COPDの社会認知度向上と早期治療介入の契機となることを目指す。