Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
臍帯血移植術の同種免疫は、移植後早期から働くことで、低い再発率が期待される一方で、晩期の慢性移植片対宿主病の発症率が低いという特徴を有する。一般的に早期と晩期の移植片対宿主病の発症率は相関するため、この点は臍帯血特有である。細胞傷害性CD8T細胞のクローン動態と細胞フェノタイプを同時に測定することが出来なかったため、何時どのような細胞間相互作用が、同種免疫の本体である細胞傷害活性を有するNK細胞/CD8T細胞の制御に重要かは検証できていなかった。本研究では、臍帯血移植後に急性期の免疫反応を引き起こしている細胞傷害性NK/CD8Tリンパ球が、如何に制御され、慢性期への移行が防がれるかを解明する。